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白内障手術と多焦点眼内レンズ
白内障手術時に眼内に入れるレンズでは、現在単焦点眼内レンズが一般的です。しかし、単焦点眼内レンズでは、手術後は眼の調節機能がなくなるため、焦点(ピント)があう範囲は限定されます(すなわち、完全な“老眼”の状態になります)。したがって、通常の場合、術後は少なくとも1種類以上の眼鏡(老眼鏡など)が必要になります。
その欠点を補うように登場したのが多焦点眼内レンズです。
遠近両用眼鏡と類似のはたらきをもつことで、白内障手術によって失われる調節機能を一部回復させる可能性があります。このレンズを挿入した場合、めがねの必要性が軽減し、術後にめがねが全く不要になる場合もあります。ただし、これらの効果は全員の方に保証されるわけではありません。
また、手術結果は患者様の眼の条件(瞳孔の大きさや乱視など)によって異なり、一部の方では夜間に車のヘッドライトやネオンサインなどがにじんで見づらくなったりする(これらの症状をグレア、ハロ、スターバースト現象といいます)ことがあります。そのほか、単焦点眼内レンズと比較すると、コントラスト感度の低下(見え方の質の微妙な低下)がおきることが報告されています。当科では見え方の特徴が異なる2種類の多焦点眼内レンズを使用して、患者様のライフスタイルに合わせて眼内レンズの選択を行っています。詳しくは主治医または白内障専門外来担当医とご相談ください。
   
  費用
  手術費用(眼内レンズ費用を含む)は片眼につき363000円+保険の自己負担分(0-数万円)です。
また、手術後3か月ほどしてから、手術後に残っている屈折異常(遠視、近視、乱視)に対するレーザー治療(LASIKなど)を行うと、さらに見え方が向上する場合があります。この追加のレーザー治療は、入院の必要がなく、時間も10分ほどで終わります。レーザー治療の費用も健康保険がききません。金額は片眼15万7500円です。(入院をご希望の場合は別に入院費用がかかります。)
   
  お知らせ 「多焦点眼内レンズが先進医療に」
  当科において、多焦点眼内レンズが先進医療として認められました。 先進医療とは、医療技術ごとに一定の施設基準を設定し、施設基準に該当する保険医療機関では、 全体の費用のうち基礎的部分については保険給付を可能とし、特別料金部分に対してのみ、全額自己負担とする制度です。多焦点眼内レンズの診療に関し、当科はこの施設基準を満たしているため、平成20年10月1日より先進医療が適応となりました。 先進医療の施設基準を満たさない施設では治療費用は基礎的部分もふくめて全額自己負担となります。 先進医療の概要については厚生労働省のホームページに詳細がのっていますので、くわしくはそちらをご覧ください。 先進医療がみとめられたことにより、当科での多焦点眼内レンズの手術費用は片眼につき493500円から363000円+保険の自己負担分(0-数万円)となり、患者様の費用負担を軽減することができました。
 
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